間が空きましたですね
なんか、東京、寒いんだってね。梅雨明け、まだだっけ?
これってひょっとしたら冷夏? 冷害でまた日本経済打撃かなあ。
冷害といえば93年の大冷害がありました。おぼえてらっしゃいます? 日本中、お米が足りないとか、そんなパニックになった時でなかったでしたっけ?
わたしはすでにニューヨークにおりまして、タイのジャスミン米やらインドのバスマティやら、イタリアのアルボリオやらといろんな米がそれこそとんでもない安さで、日本米だってあなた、美味しいカリフォルニアのコシヒカリみたいな米が三分の一の値段でしてね、えらく感動していたところに、日本で米が足りない、でしょ。そんで緊急輸入したタイ米を、おいおいちょっと、「くさい」はないんでないかい、と思いましたですよ。
あれはアロマティックライス、いわゆる香り米といってさ、ああいうもんなんだ。おまけに政府は、一級品のカリフォルニア米は輸入しなかった。あんなうまいものをアメリカではこんな値段で売ってると民たちに知れたらまずいという判断でした。これ、ほんと。で、カリフォルニア米は三級米だけの輸入。これって、ブッシュのイラク戦情報操作に匹敵するほどの民心に対する詐欺行為ですよい。
やっぱり日本の米はうまいよね、ってあんたねえそりゃちょっとちがうんでないかい?
なんとまあ失礼な国民になりはててしまったものだとわたしゃ当時、コラムに書きました記憶があります。思えば、あのころから日本は壊れてきたのかもね。情報処理能力の無さ。だから情報が頭の中で氾濫してとつぜんキレちゃうんだかも。
情報処理能力ってさ、結局はコミュニケーションなのよ。
ふだんからいろんなひとと話をして鍛えられていくもんなの。
それをしないと、情報が偏るだけでなく処理方法もバラエティに欠けるんだ。
で、あるときにっちもさっちもどうにもブルドッグになるのよ。んでキレる。
キレやすい子供たちって、けっきょくはひととまともにコミュニケートできない社会の中で必然的に再生産される存在なわけ。
黙っていることをよしとする教育を、いますぐやめなきゃね。