サンフランシスコ同性婚!
すごいことをやりますね、あの若い市長さん。ギャヴィン・ニューソムっていうんだよ。36歳だってさ。いやあ、わかいねえ。それもなかなかハンサムなのだ。見たい?
http://www.sfgov.org/site/mayor_index.asp?id=22014
なんか、頭のてっぺんが水平一直線なのがおかしいけど、ま、関係ないやね。
そうそう、同性婚、市で証明書発行しちゃったわけ。
カリフォルニア州は例の連邦法のDOMA(結婚防衛法)と同じに州法で結婚を男女間に限ると規定しているわけです。例のハワイの同性婚のうねりがあったときからの同じ流れでワーって決まっちゃったんだね。だから、その下の自治体であるサンフランシスコという一「市」が同性婚を認めたっていっても、州法に照らしてそれは違法ということになるんだけど、このニューソム市長、今朝のテレビのニュースインタビューなんかでも「州法といっても、州憲法で差別はいけないって決まっているんだからそっちを尊重するほうが先で、そうすると当然同性婚を認めなければいけない」っていう論法ですっぱり明快に断じていました。
先日、再び最高裁がダメを押して「同性婚でなければダメだ」って言ったのはマサチューセッツ州だけど、これも同じ論理なんだ。つまり、ドメスティックパートナーシップとかシヴィルユニオンとかっていうので妥協すると、矛盾が出てくるというのである。その辺の詳細はバディにでも書きますのでそれを参考に。あ、それと17日に発売の『情況』というかつてのサヨク誌めいた思想誌にアメリカでの同性婚の攻防戦について結構長く書いてあります、わたしが。それもご興味のある方はどーぞ。なんたって、原稿料が図書券2000円分だっていうぞ、まだ届いてないけど。書いてくれって頭下げられなきゃ書かんわ。
いや、本日言いたかったのは、サンフランシスコ、同性婚証明書発行して、つまり同性婚が行われて、メディアみんな騒いでるけど、この件の大切なおさえどころは「ねえ、これでなんか不都合あった?」って、それが新しい地平なんだって示せることなんだと思うわけさ。
同性婚、やっちゃったぜ、でも、なんか変わった? 変わってねえしょ。だいたい、他人のこと、そんないちいち関係ないっしょ。なんでそんなことに口出して心配して、でもぜんぜんだいじょうぶでしょ、ってこと。何大騒ぎしてるの? ってなこと。
いやいや今後もっと増えれば大変だ、と心配性の人は言うかもしれないけど、前述のニューソム市長、こう言ってました。「ほんの数十年前まで、黒人と白人は結婚できなかった。キリスト教徒と異教徒も結婚してはいけなかった。それは差別だった。差別はいけないと、いまは当然みんなわかっているじゃないか」。そうだね、黒人と白人との結婚で、みんな社会が混乱に陥るとパニックになったが、けっきょくはそんな混乱は起こらなかった。それは純粋にプライバシーの問題だった。他人がとやかく言うことでもないし心配することでもない。社会はむしろ、それによってよくなったのですからね。
同性婚、目が離せませんよー。