ゲイゲイ月間
6月はご存じのとおりアメリカはゲイ月間で、テレビでは連日、いちいちタイトルなんかおぼえてられないほどものすごい数のゲイ関連の映画やドキュメンタリーを放送しています。一昨日は橋口さんの「ハッシュ」も字幕でやっていました。こちらでは「料理の鉄人」の中のとてもよく笑うコメンテーターとしてのみ広く知られていた秋野暢子が、あんなふうなちゃんとした女優なんだと知ってみんな驚いてましたね。
ほかにはイスラエルの若い男娼たちのドキュメンタリーとか、オーソドックス・ジューと言われる正統派ユダヤ教徒のゲイのドキュメンタリーとか、ゲイポルノ男優をしてるストレート男に恋しちゃったゲイの男の物語とか、メジャー、マイナーひっくるめ、おそらくいろんな映画祭で好評を博した映画なんでしょうね、そういうのが目白押しで、なかなか見応えがあって深夜の、本来は仕事をしているべき時間帯についついテレビを見てしまうといった困ったことにもなっています。もうこれは、ゲイとかゲイでないとか、そういうのとはあまり関係ない、いまの世界に関する映画群なんですね。日本でもこういうふうにごそっと見られる機会があるといいのにねえ。BSとかCSのコンテンツ、不足してるんでしょうから、ぽつりぽつりとはいずれリリースされるかもしれませんけど。アメリカでは来春からゲイ専門チャンネルも始まりますが、コンテンツの心配はないみたいですな。
まあ、べつになんという話でもないですが。
【追記】そういえばひと月ほど前に書いた例のアルカイダ関連の日本での逮捕劇、つぎのようなクリップを見つけました。やっぱり「大山鳴動ネズミ一匹も出ず」みたいで、アルカイダなんかとはまったく関係ない「違法行為を隠す目的で虚偽の会社登記をしていた」という最初の逮捕容疑自体もでたらめで、フルに勾留延長をつけた上で釈放されてたんだ。だがでもしかし、なんと再逮捕なのね。まったく、今度の逮捕容疑も難くせに近い。いったい、何を調べたいんでしょう、警視庁公安は。これ以上何も出てこないってわかってるくせに。ヒムさん、どうみても筋がいいとは思えぬもん。かわいそうにねえ。
ヒム容疑者を再逮捕 入管難民法違反、弟ら経営会社で働かす
国際テロ組織アルカーイダ傘下組織幹部の日本潜伏事件で、警視庁公安部は十六日、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、電話機器販売会社「リョウインターナショナル」経営、イスラム・モハメッド・ヒム容疑者(三三)=バングラデシュ国籍=を再逮捕した。
公安部はヒム容疑者とアルカーイダなどのイスラム過激派テロ組織との関係についても追及する。
調べでは、ヒム容疑者は密入国した弟のファイシャル・アフメド被告(二六)=入管難民法違反罪で起訴=ら不法滞在中のバングラデシュ人二人を事務員として同社で働かせていた疑い。
ヒム容疑者は虚偽の会社登記をしたとして先月二十六日、電磁的公正証書原本不実記録容疑で神奈川県警に逮捕されていたが、横浜地検は十六日、「違法行為を隠す目的で虚偽の会社登記をしていたことなどの裏付けが得られなかった」として、処分保留のまま釈放した。