やっと起き出した
しかしすごい風邪でした。まる5日間、寝っ放し。
本日起き出して、冷蔵庫に食うものがほとんどなくなったんで買い物に出かけたら、途中でめまいがしてきました。ニューヨークは一面の雪でして、きらきらと遠近感がなくなるというか、目の焦点調整がうまくいかないというか、そんでもってぶっ倒れそうになってしまって。両手には重いショッピングバッグだし。
でもまあ、こうやって書き込んでいるんですから。
さて、ずいぶんと時間が経ってしまいましたが例のジャーナリストネット、15日に東京の方々で時間のある方と2丁目のアクタでお会いしました。フジテレビ、TBS、にじ書房の永易さん、東京新聞の特報部デスク、岐阜聖徳学園大学非常勤講師(ジャーナリズム)の5人プラス私が顔合わせしました。1時間の予定が、なんだかんだと話し込んで3時間にもなりました。
その中で気づいたことは、メディアの現場にいると、社会の雰囲気というか時代の匂いというか、そういうものがふだん気づくやり方とは別の感じ方で気づかされるという実感です。たとえば最近のテレビで、政府自民党に噛み付く評論家がだんだん外されて来ているというようなこと、きづけばそういう評論家はみんな権力に都合の良いコメント、当たり障りのない意見を言う連中に偏ってきてしまっている。そんなことをみんなで話したりしました。
まあ、LGBTのジャーナリスト、あるいはテレビ人、新聞人という固定した観念というより、よりよいジャーナリスト、テレビ人、新聞人であれば自ずからLGBTあるいはひろく少数者たちの感覚を共有できるのでしょう。あるいは、LGBTであるということから鍛えられたそうした足場を持ちつつ、プロのメディア人として仕事をこなしている人たち。
このジャーナリストネットワークも、たとえば30人、40人という数になれば(現在は14人です)かなりの影響力を持つのではないかと思います。そこからたとえば新聞協会なりにLGBTをジャーナリズムで扱う場合での基準、コード作りなどを働きかけることもできると思われます。
さて、そうこう話しているうちになんとなく見えたのは、とにかくもう少し参加者を募ろうということ。NHK、朝日、読売、毎日、共同からもぜひ参加してほしいものです。さらに、日本でのこのネットワークの拠点を、大学内のジャーナリズム専攻のどなたかの研究室に置いて、日本の新しいジャーナリズムの動きとして研究がてら参加・協力してもらう、という方法をとりたいということでした。社会学としてLGBTを扱っている先生たちは多いのですが、ジャーナリズムとしてLGBTを研究している先生はいまのところ日本ではいないのではないかということです。その意味ではとても面白い研究テーマでもあるでしょうし。
さて、そのうえでどうにかこの夏ごろまでにはネッッとワークの形を作りたいと思っています。そうして、�外部の人を呼ぶメディア関連の勉強会を開催する�ネットワーク内でのワークショップを開く�大学生を対象に講演会を開く�一般を対象にLGBT関連の啓発活動を行う�LGBT関連の事象(同性婚、憎悪犯罪、人権運動、歴史)についてプロのジャーナリストや研究者が活用できるようなデータベース・資料サイトを構築して公開する�ネットワーク参加者相互の情報交換のサイト(mixiなんかどうかしら?)を作る……などの活動を具体化していくということになろうかと思います。
じつはこの顔合わせの後で、わたしは別のネットワークの主催者と会いました。
それは女性ジャーナリストのネットワークで、数年前に立ち上げてすでに100人からの参加者がいるそうです。ネットワークの名前はなんと「薔薇トゲ」という、じつにキャンピーでビッチーで、オキャマ心をそそる命名ですが、主催者の女性はぜんぜんそういう意識はなくて、わたしと会って「そうね、そっちと提携しても面白いですよね」などと言ってくれました。この女性ジャーナリストネットも定例でいろんな著名人を呼んで勉強会を開いているそうです。「ビアンはいないの?」と聞いたら、「調べたことないわ」ということですが、まあ、アメリカの高校や大学でよくあるゲイ&ストレート・アライアンス(ゲイであろうがストレートであろうがいっしょに性的少数者の人権を守ろうと活動する同盟運動体)みたいな感じになればよろしいかと。
こうやって考えてみると、なかなか面白い活動ができそうです。
そう思いません?
さあ、もう少しリクルート活動を展開しようと思っています。
皆さんも是非ご協力ください。