インサイダー中のインサイダー
ずっと黙って事の推移を見てきましたが、日銀の福井さん、これはダメです。
あのひと,顔はおばさん顔で、まったく悪意のない顔をしていてそれで世間受けに関しては得をしてるんでしょうけど、そういうもので守りきれはしないです。
村上ファンドの村上が「プロ中のプロ」と自称したら笑われるだけですが、福井さんのことを「インサイダー中のインサイダー」と言っても誰も笑う人はいません。ジョークにもならない。日銀総裁くらいにインサイダーっていないでしょ? そいつがマネーゲームに参加してよいはずがない。事は、冗談じゃないくらいに深刻なのです。それがどうして「何か問題があると、すぐに辞めればいいという問題じゃない」(小泉)なんでしょうか?
小泉は自らの有終の美への汚点を避けようと、庇いとおそうとしているにすぎない。
小泉は、本当は、自衛隊のサマワ撤収に際してブッシュのように隠密行動で現地に行って派遣隊員たちの目の前に立ち、イッパツ演説して労をねぎらう方向で検討していました。それが北朝鮮のあのミサイル騒動でつぶれようとしていて、まあ、簡単に有終の美とは言えない状況になっています。
そこに,やや軸足を変えてきたのが安倍です。まったく、機を見るに敏いというか、21日午後の会見で「国民の受け止めは厳しい。利益は必ずしも少額ではない。資産公開や内規の見直しをすべきだというのが国民の声で、それなしには信頼を得ることは難しい」だって。
前半は福井への個人批判、後半は日銀の構造批判とずらしながらも、しっかり自分の得点だけは稼いで、かつ、政権の方針とも辻褄を合わせるという、こいつはほんとに小賢しいね。
なぜならこの男、自分は統一教会やマル暴とつながっているくせに、そっちの心配をしなくてよいようなネタがあればそっちに目を向けさせてシレッとしているわけなのです。父さんはもっとテンネンが入っていて、で、結局は権力闘争に加わることさえ出来なかった人ですが、その分の欠落を補ってあまりあるほどに卒ないだけこいつはあくどい。
勝共連合、統一教会、つまりはアメリカの現政権の失政の元凶であるネオコンとつながるということに、日本のどれだけのひとが気づいているのでしょう。というか、ネオコンとつながるからといって、「だから、どうなの?」なんでしょうか。