中田はさ
くっだらねえなあ、と思ってやめたんだよなあ。移動のバスん中でゲームボーイして遊んでるチームメイトにゃ、そりゃあ何じゃらほいと思うでしょう。絶望というよりもまあ、もうやってられないわ、一抜けた、って感じかしら。すべきことはしつ、かね。
あの引退宣言を、自らの商品価値を高めるためとかなんだとか非難がましく解説している御仁もいるが、いいんじゃないかね、それだけのことをやってもいいだけのことを、中田英寿はやってきたと思う。
18だか19だかで私の目の前に現れたあの少年は、しなやかで伸びやかで、ただひとり、つるつるっとした、まるでバターみたいなサッカーをしていた。それまでの泥臭く百姓一揆みたいなサッカーとはまるで違っていた。久しぶりに帰った日本でテレビを見たとき、「だれ、あれ?」と思わず訊いていたもんだ。
くっだらねえ最右翼はまたまた「産経抄」である。
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伝えられるチーム内での孤高ぶりが、理解してくれない相手に話をしても仕方がないという生き方からきているとすれば、こんな不幸なことはない。▼いや、やめよう。半可通記者の推測ほど中田選手が忌み嫌うものはない。ただ、これだけはいいたい。日本の中心選手として、心情を吐露するだけでなく、敗因をもっと具体的に語ってほしいのだ。なぜ決勝トーナメントに行けなかったのか、チームに何が足りないのか。
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バカじゃないのか、こいつ。
何が足りないのか、分からないから負けたんだ。
敗因を具体的に語っても、何にもならないから語らないのだよ。
甘えるのもいい加減にしろって感じだわ。
まったく、ふだんは強面の右翼のくせに、こんなときだけなよなよしいのね。