12月の俳句
このところ、CSI というこちらの犯罪ドラマにはまってまして、Crime Scene Investigation というもともとはCBSの番組なんですが、ラスヴェガスを舞台にした科学捜査班の物語、これが面白いんだなあ。で、数週間前からじつは午後6時から10時まで、Spike TVという別チャンネルでこの再放送を毎日やってるのに気づいて、それを見だしたら、毎日この時間帯、4時間も、テレビを見るだけで他になにもできない状態。
本日はクリスマスイヴ。うちで少人数で鍋でもしようということで、これから食材の買い出しに行ってきます。
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セーターのほつれ止まらぬ夜の望郷
(せーたーのほつれとまらぬよのぼうきょう)
蓋のなか闇ふつふつと蕪煮ゆ
(ふたのなかやみふつふつとかぶらにゆ)
日めくりの明日はや透けて今朝の冬
(ひめくりのあすはやすけてけさのふゆ)
赤値札この冬牡蠣の堅き口
(あかねふだこのふゆがきのかたきくち)
数多なる可能剥ぎ終え暦果つ
(あまたなるかのうはぎおえこよみはつ)
乳見せて眠る雌猫レノンの忌
(ちちみせてねむるめすねこれのんのき)
わが嘘の語尾弱まりてマリア像
(わがうそのごびよわまりてまりあぞう)
売れ残る聖樹寄り添ひ街眠る
(うれのこるせいじゅよりそいまちねむる)
赦すことなほできぬまま聖夜かな
(ゆるすことなおできぬまませいやかな)