ハーヴィー・ミルクの胸像
6年近く前から準備されていた、サンフランシスコ市庁舎にハーヴィー・ミルクの胸像を設置するプロジェクトですが、いまその市庁舎に最終候補の3作の粘土プロトタイプが展示されました。「ハーヴィー・ミルクをもういちど市庁舎へ」というスローガンもいいですね。
彼がどういう人かはもう少なからぬ人が知っていると思いますが、知らない人はこちらを'クリック'。ここでは「ハーヴェイ・ミルク」となっていますけど(わたしも昔そう呼んでいたし、映画のタイトルもそうでした)、彼、ほんとの読みは「ハーヴィー」なんですね。だいたい英語の名前の読みで最後が「-ey」となってるのは「エイ」じゃなくて「イー」です(英語豆知識!)。
最終候補の作家はいずれもサンフランシスコ湾エリアのひとたちで、近々、この中から1作が選ばれます。で、1年かけて粘土からブロンズ像にして、それで来年2008年5月22日という、ハーヴィーの誕生日(生きていたら78歳です)に、除幕式っていうのかしら、公開される予定です(あら、彼、わたしの誕生日と1日違いだわん)。2008年は、彼が暗殺されてからちょうど30年目でもあります。
これは一般から9万ドル(1050万円)の寄付を集めて推進されているプロジェクトで、1等賞には制作費も合わせて6万ドル(700万円)くらいが提供されるんですって。最終候補の3作には粘土代で2500ドルだそう。
で、候補作は左のがいちばん写実的だね。この、ネクタイが風に翻ってるところがいいなあ。
で、顔としてはわたしは右のが好きかも。まさによく知っているハーヴィー・ミルクの笑顔です。
真ん中のは2つの別の顔が付いている。ペルソナっていう概念か。
さあ、どれになるんでしょう。どれに決まるにしても、いつも思うんだけどアメリカ人ってのはほんと人を顕彰するのがうまいやね。サンフランシスコの市役所にハーヴィー・ミルクの胸像が建つって、じつにサンフランシスコらしい計らい。決まったらまたここでお知らせします。