国際反ホモフォビアの日のことなど
ことしもまた5月17日がやってきます。国際反ホモフォビアの日(IDAHO)です。
上記ビデオはそのアウエアネスのTVスポット。イギリスのかしら?
ナレーションは
「ホモフォビアに反対するCMを作ろうと思いました。パワフルでシンプルで真実の映像で。それでこの椅子に座ってくれる俳優たちを探したのですが、ヘテロセクシュアルもホモセクシュアルも、みんな断ってきました。残念です。今日でもホモであることを見せるにはほんとうに勇気が要ることだということでしょう。クイアとかダイクとかファゴットとかの言葉での罵倒はいまもずっと続いています。80カ国がホモセクシュアルを犯罪としています。うち9カ国では死刑に値するとしています。5月17日は国際反ホモフォビアの日です。怖いのはホモフォウブたち(ホモフォビアを抱える連中)です。ホモたちではありません」
9カ国は解放されたはずのアフガニスタン、イスラム原理主義のイラン、アフリカのモーリタニアとナイジェリア、 スーダン、同じアジアのパキスタン、親米親西欧であるはずのサウジアラビア、西洋資本がどんどん投入されて潤うアラブ首長国連邦、そしてイエメンです。
最後の字幕コピーで、「ホモフォビア」の「ホモ」の部分が「レズボ」「トランス」と変わります。
ゲイ・プライドがいまはLGBTプライドと呼称変えしているのと同じ配慮ですかね。
IDAHOのホームページはこちらです。
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もう先週になりましたが、4月18日はアメリカで「11th Annual National Day of Silence」でした。デイ・オヴ・サイレンス(沈黙の日)というのは、なにも話さない日。全米の大学や高校で、自分がゲイだと、トランスだと、言えないホモフォビックな状況に抗議するため、それに共感する学生たちが性的少数者であろうとなかろうとみんな、学校でひと言も話をしない、というパフォーマンスを続ける、というものです。参加者はDay Of Silence のワッペンをしたり、次のようなカードを無言で手渡して話しかける相手に理解を求めていました。
「今日、私が話をしない理由を理解してください。沈黙の日運動に参加しているのです。これは全米の若者の運動で、学校でレズビアンやゲイやバイセクシュアルやトランスジェンダーの人たち及びその同伴者たちが直面させられている沈黙に抗議するものです。私のこの強いての沈黙は、いじめや偏見や差別が強いる沈黙と共鳴しています。こんな沈黙を終わらせることがこれらの不正義と戦っていく第一歩だと信じています。きょう、あなたの聞かなかった声のことを考えてください。この沈黙を終わらせるために、あなたは何をしてくれますか?」
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市を挙げてゲイの観光客誘致に熱心なフィラデルフィアが、市内のゲイエリアに36個ものレインボーカラーのストリートサイン(通りの名前の表示板)を出しました。
このことを「We Have a 'Gayborhood'」(neighborhood=おなじみの地区、とのシャレです)と報じた地元紙「the Philadelphia Daily News」の引用によると、LGコミュニティの観光市場はなんと540億ドル(65兆円)規模なんだって。これ、世界のかしら? まさか米国内ってことはないよね。だって日本の国家予算(80兆円)にも迫る額だもなあ。
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誘致しなくてもじゅうぶんにゲイなロサンゼルスはウエスト・ハリウッド地区に、BMWの新型3シリーズのコンバーチブルのポスターが張り出されているんですが、これももちろんここのゲイ・コミュニティに向けての広告ですわね。
「Hard top. Firm bottom. It's so L.A.」
格納式のハードトップの屋根を持つコンバーチブルは、屋根部分がなくなることで車体の剛性が弱くなるんですね。でもBMWはさすがに基部(bottom)の車体剛性もしっかり保ってぶれません。ロサンゼルスにぴったりの車です。
ってのが車の宣伝としての意味ですね。
で、「ガチガチのトップ(おにんにん)、締まったボトム(お尻)、もうまさにロサンゼルス」ってのが掛けてあるのさ。はは。
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おまけ。ハードトップ。
これはぜんぜんゲイじゃありません。
ネットで拾ってきたんだが、ふつうに函館の業者が作った函館土産らしい。
イカの形をした陶器に入った日本酒っていうんだが。
まんまストレート。もうすこしひねるとかできなかったのか……。
あ"〜、って感じではあるものの、しかし、サイズはどのくらいなんだろ。
ぜったい狙っておりますな。
格調高く始まったのがなんだか下品に堕して終わりです。とほほ。