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総理という重圧

朝起きたらこれだもの、びっくりしたというか、呆れたというか。
しかし、ロバの背を折る最後の藁はどうも健康と自身の金の問題のようですね。

「なんでこんな時期に」というのはみんな同じ反応で私もそうだったんですが、よく考えればそれは安倍自身もそうなわけで、つまりこれはこうせざるを得なかった要因があるんだと思います。それは「党首会談を断られた」などとかいう政治的たわ言なんかではなくて、つまり、ぶっ倒れたってことなんでしょう。

総理大臣ってのはたしかにすごい重圧で、小渕はこれで死んでしまった。大平もそう。あの竹下ですら時限爆弾のように頓死です。角栄だって口が曲がったのは元をただせば総理時代。そんなところに、お坊ちゃんの安倍が就いたこと自体、そもそもの日本の不幸だったのかもしれません。

だいたい、この人、興奮すると呂律が回らなくなり、声がうわずるという、普段のオットリ顔と相反するジキル・ハイド型の政治家。しかもそれに自身が対応できないので、ストレスをためるしかない。「職責にしがみつく」なんていう、意味の通じない日本語が出てくるのも、総身に知恵が周り兼ね、のチグハグさ、精神の一体感の喪失の現れなんだと思います。そもそも、「美しい国」だなんて、字面だけはいいものの内容がさっぱり美しくない彼のビジョンの、国民の意思との一体感の喪失がじわじわと覆いかぶさってたわけですし。ボディブローですよ。

で、そうした精神ストレスが極限に達した。そりゃ達しますわね。医者じゃないんで専門的なことはわからんが、で、下痢が止まらない。胃腸がギタギタになってるんだわ。そこに自身のカネのスキャンダルが出てきそうになってる。もうこりゃたまらんでしょう。

ストレス死ですね、これは。TKOですよ。
坊ちゃんがマッチョを気取るとろくなこたあない。
ってか、マッチョを気取ると誰にしてもろくなこたあないのでしょう。

岸信介は総理を辞したあとも昭和の妖怪として汚い蓄財と裏政治への介入を続けていました。
安倍にはそういうことをさせますまい。まあ、彼の政治生命はほとんど終わりでしょうが、安倍的なものにもトドメをうちたいものです。(うっ、マッチョ発言……すんません)

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