がんじがらめになれや
いま小沢の記者会見を見ていました。NYは未明の3時過ぎ。緊急生中継。
とはいえ、TVジャパンですけどね。
いやはやしかし、さすが二日間考えていただけあって尻尾は見せなかった。そつがないというか。
読売の記者の突っ込みにはナベツネの影をちらつかせて、てめえのところのボスが仕込んだ話だと示唆する。
さてさてこの前のブログで私も、これはナベツネとナカソネの策動による、安倍との党首会談の失敗のときからの続きの話だと書いていたのですが、それがこうやって記者会見でも表沙汰になると、逆に政策協議も大連立も遠のいたと見てよいのか。やりづらいわね、もう。
たしかに、政治では福田の言ったように阿吽の呼吸めいたところが付き物ですが、そういうのは会見ではふつう、触れないものです。それを会見でも明言したというのは、小沢の復帰はその名言なしにはなかったことで、これですなわち、辞意表明の発端であった党首会談はなかったことになった、に等しいですわね。
それはきっと小沢の改憲に向けた信念からいうと違うはずですが、二大政党制というもうひとつの信念(というか、そうじゃないと彼が自民を出た価値がない)に、今回は軸足を置いているところを見せつけたわけです。うまいじゃありませんか。
いや、うまいという彼の方の都合だけではなく、さすればこれは逆に、彼自身もやはり自民との対決姿勢でがんじがらめになる、という意味では私の「希望的観測」にとっても都合の良いことでもあります。
私としてはなにも言いません。とにかく連立だけはやめてほしい。密室で決める大政翼賛体制だけはぜったいに避けたい。そのためには、小沢だろうが何だろうが、パフォーマンスでも何でもいいからそうやってがんじがらめになってくれ、と思うだけです。