ずいぶんと間を空けてしまった
お久しぶりでございます。(ってだれにいってるんだか)
こういうときに問題なのは、現在いろいろと書くことがあってもまずは順番にこの空白期のことを書き記さねば次に行けないと思ってしまうことで、そうやってウダウダしているうちにいま書かねばならないことも古くなって書く機を逸してしまって、けっきょくは空白期も現在もペンディングのまままた次の月になってしまうってことです。そうして3カ月近くが真っ白いまま。
ということでもうしょうがないからこの間のことをかいつまんで報告しますと、5月は所用で忙しく過ぎ、そんで5月27日から札幌に帰って、ヘドウィグ&アングリーインチの札幌公演を見てきました。わたしの翻訳したこのクイアミュージカルは山本耕史がこの札幌公演でとんでもなく緊張感を持ったパフォーマンスをやってくれて、わたしは自分が訳した自分の決め言葉が彼の口から出るたびに涙を流していました。山本耕史はその月、じつは大阪公演で相手役のソムン・タクが韓国に一時帰国後書類不備で再入国できないという事故に見舞われて、急きょ代役を立てたもののほとんどこの劇を一人芝居にして演じるという、ぎりぎりの選択を迫られていたのです。
結果、わたしはこの俳優をこころから畏怖することになりました。ふだんはほんと、いまどきの若者、なんですがね、さすが子役から鍛えられているというか、プロフェッショナルとして背骨というか気骨というか、そういうものを持ち合わせた役者でした。歌もビックリするくらいうまいし。これは日本の役者としてじつに珍しい資質です。
ということで北海道で母親と一週間を過ごし、それから3日に東京に移動して、こちらではメリル・リンチ・ジャパンで2度、社内講演を行いました。「ダイヴァーシティ委員会」というものを社内に設置したのだが、その中でLGBT問題だけがきちんと説明してくれる人がいなかった、ということで私に白羽の矢が立ったわけです。この講演の内容はいずれアップします。
それからヘドウィグの東京公演ファイナルを厚生年金で行い、あ、そのまえにわたしの大切な人の芝居をこれもやはり2度ほど友人たちを誘って観に行って、それからオリジナル・ヘドウィグであるジョン・キャメロン・ミッチェルを迎えるためにまずはソウルに一泊で出向き、そして成田で彼らの一行3人を出迎えて、ヘド・コンサートのために通訳として東京でアテンドしておったわけです。
ヘド・コンサートは中野サンプラザで21日の土曜日に行われましたが、大変な盛り上がりと劇的な構成で大好評でした。詳細はきっとあまたあるヘドファンたちのブログで明らかになっていると思います。
ということで、キャッチアップ終わり。
おまけ写真。ヘドコンサート後の打ち上げパーティー。左から中ちゃん、ジョン、耕史くん。
©北丸雄二(無断で転載はしないでください。法律違反になりますよ)
Comments
北丸さん、初めまして。
私は厚生年金会館&中野サンプラザに見に行った後にmixiで北丸さんのページを見つけ、このブログに来ました。
そしてLGBTについてや政治についてなど、ない頭をこねくり回しながら(&辞書や検索機能を使いまくりながら)懸命に拝読いたしました。
たくさん学ばせていただき、感謝しております。
そしてこれからも拝読…いえ愛読させていただきます。
そしてここに掲載されている素敵なお写真は、私がパソコンに保存しても良いものなのでしょうか?
ネット上の写真がこんなにも簡単に自分のパソコンに取り込めることをわりと最近知ったので、ルールがいまいちよくわかりません。
Posted by: かりん | July 9, 2008 04:28 AM
かりんさん、ようこそ。
ヘドを契機にここまでたどり着いていただいてありがとうございます。おまけにLGBTのことまで勉強していただいて、恐縮です。
こんごともよろしく。
写真ですが、これは写っている4人の肖像権がありますので、他には(例えばウェッブ上などで)転載したり公開したりはしないでください。でもご自分で楽しむ分にはだいじょうぶだと思います。
Posted by: きたまる | July 9, 2008 06:10 AM
お返事ありがとうございます。
わかりました。
写真の使用目的は、自分で眺めてニヤニヤするだけであることを約束します。
Posted by: かりん | July 9, 2008 08:53 PM