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本日、オバマ勝利へ

ニューヨークは投票当日になりました。
すでにニュースショーは、アメリカってFOXニュースの登場からパーソナリティがばんばん私見を言うこういうニュースショーが増えてるんですけど、すでにオバマの勝利を伝えています(ってまだ確定ではないんですが)。

接戦州ですらもうこの終盤、マケインの選対は7時とか8時とかに閉まってしまうんですって。おまけに昼も人がいなくてガラガラ。インディアナとかヴァージニア州とかウィスコンシンとかの選対の写真が出るんですが、ほんと、手持ち無沙汰の人間が多くの電話デスクの並ぶ中でぽつねんとしているの図、とか、まあ、こういう写真は演出効果もねらっているんですがね。

対してオバマ選対はこの週末にはペンシルベニアで180万戸のドアをノックしたとか、フロリダでも100万世帯を戸別訪問したとかものすごく集中していて組織化されていて効率よく手配されているとか、そういうリポートですね。これは本来、共和党の草の根保守票の掘り起こしの手法だった。それが今回は民主党側が、若いボランティアを中心に功を奏しているのです。

それで、これでもし仮にマケインが勝つとしたらどういう理由が考えられるか、ということも話したりしているんですが、それはオバマに投票したら地獄に堕ちるとある教会の牧師が言ったせいだとか、そういう以外にない。あとは大規模な選挙不正があったとしか考えられない。なにせこの6週間で169の世論調査、そのすべてがオバマの勝利を予想しているんですよ。

これでマケインがもし勝つようなことがあれば、株やドルはまた暴落するでしょう。
各地で暴動が起こるに決まっています。

ブラッドリー効果? それもないでしょう、もう。

ここに来て問題は、その選挙不正とはまた違いますが、投票者が増えているのに、投票マシンがそれに対応し切れていないということです。すでに期日前投票でも明らかになっていますが、4年に一度しか使わないせいか、機械、アップデートしていないところが多いんですね。対して投票者登録はすでに1億4000万人です。これはすごい数です。前回の1億2230万人よりも14%も多い。

そのしわ寄せもあって、期日前投票ではノースカロライナ、フロリダ、ミズーリでは3日は7〜9時間も並んだそうです。ヴァージニアは40%も投票登録者が増えているのに、投票マシンは1台しか増えていない。すると1台のマシンに350人見当が並ぶことになります。今回の選挙は大統領選挙だけではなく、下院、上院、さらに地方議員、おまけに州民投票もあって、早くたって1人10分はかかるでしょう。そうすると、350人X10分で、3500分かかる。これって何時間? 60分で割ると58時間です。えー、2日以上かかるじゃないですか。どうするんでしょう?

さあ、本日は、何時ごろに当確が出るのか、そしてどのくらいの差でオバマが勝つのか、そういうことにしか注目点がない、となると平和なんですが。

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