飄香(ピャオシャン)
2006-01-15
老四川
飄香(ピャオシャン)
☆☆
東京都渋谷区上原1−29−5
BIT代々木上原001
TEL 03-3468-3486
五人でわいわい。なのでコースもあったけどアラカルトでだいたい2人前ずつ頼んで、こんなに種類を味わえましたん。
前菜
よだれ鶏
牛すね肉の緑山椒ソース
干し京人参とピーナツの四川風和え
鴨のピリ辛炒め
悪大王のスペアリブ
牛すね肉と春雨の土鍋
ターサイのかに味噌あんかけ
豆苗の塩炒め
大正えびの唐辛子炒め
四川チャーハン
レタスチャーハン
ニラ麺
担々麺
揚げパン
蒸しパン
デザート
杏仁豆腐
ココナツミルクのお汁粉
イチジクと白キクラゲ
ココナツ団子
プーアール茶
酒類
生ビール
8年もの紹興酒ボトル
白ワイン マコンのシャルドネ
いやいや、評判の四川料理だというので期待していたら予約がいっぱいで取れないかも、との連絡。しかし直前キャンセルがあったらしく、セーフ! こいつは新年から縁起がええわい。
で、思いっきり頼んでみました。
やっぱ四川はうまいよねえ。
油と発酵調味料と辛味の合体。
ここはね、そう本格的で重層的な四川を味わうというより、ややシンプルで直球気味の思い切りと気持ちのよい料理が出てきます。中でも「悪大王のスペアリブ」というのは今回注文したものの中でも一番手の込んだものだったけど(八角やシナモンや山椒で煮込んでそれをさらに揚げて五香粉とかクミンとかをまぶすんだ)、それでもすっとストレートにこちらに届く。「よだれ鶏」という四川の有名な前菜にしても、いろんな手法の唐辛子の辛味と油やピーナツや葱や酢なんかの組合わせが複層的なんだけど、きちんと1つのものとしてまとまっているの。いいでしょ。
しかもしかも、この店の魅力の1つはウェイティングしてくれる女の子たちがとても気持ちいいってこと。中国からの留学生なんだって。2年半しか日本にいないのに、もう日本語ペラペラだし、最後に何食べたか確認したいと(押し付けがましい)お願いをしたら食べた料理の名前を日本語でメモってくれました。すごい。料理を運んでくれる時もひとつひとつ笑顔だしねえ。こういうのって、料理屋には絶対必要なのに、若くて可愛い子がサーブしてくれるところに限ってそういう笑顔がなかったりして、その落差に愕然とすることもすくなくないの。ここは、そういう意味で、中で調理している5人ものスタッフの寡黙さと機敏さと、ウェイティングの2人の中国の女の子の、その姿勢そのままのとてもいい店でした。
予約が取りづらいのも当然。
だって、これだけ食って飲んで、1人7000円で済んだんだよ。
同じ四川でエピセに行けば料理だけで1万円ですけど、ここの料理は料理だけでは1人5000円見当。つまり、エピセの半分のレヴェルだと金額に見合うわけですが、料理のレヴェルはエピセの65〜70%の力量です。つまり、すっごくコストパフォーマンスがよろしいということになる。
人気というのはこういうことなんです。
四川といいますが、チャーハンもはらはらと、見事でした。
今回はキャンセル待ちということで3日前に予約が必要という四川の各種香辛料をまぶした「鶏の丸揚げ」というのを食べられませんでしたが、次回はぜひ正規予約でトライしましょ。
グッジョーブ!