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こなから

2007-05-29
居酒屋
こなから

東京・豊島区北大塚1-14-7
03-5394-2340

東京に住む旧知のアメリカ人大学教授に誘われて大塚にあるこの店まで連れてきてもらいました。駅北口からちょっと歩くだけ。大塚なんて、学生時代に「山手線一周歩け歩け深夜強行」をやったときに通り過ぎたことがあるくらいで、ふつうは来ないよなあ。

でも、ミシュラン風にいえばこの店は「この店だけのために大塚に行ってもよい」というような店でした。料理の一つ一つが小気味良い。まあ、酒菜ですけれど、こういう小品であればあるほど、奇を衒えない分だけ屋台骨がしっかりと見えてしまう。ここの屋台骨は白木の檜の柱。技自体が自然と溶け込む、みたいな(大袈裟;;)。

んで、びっくりしたのが(まあ、お店とは関係ないけど)近頃の焼酎の旨さでした。
ここも例によって焼酎の品揃えが豊富なんですが、560円だったかな、「まんこい」っていう焼酎は、飲んでいてまるで上質な年代物のカルヴァドスみたいな味がしましたし、名前忘れちゃったけどもうひとつのはアルマニャックだった。それをグラス一杯、ほとんど5分の1の値段で飲める。焼酎恐るべしです。

まずはポテトサラダから。というのは、生ビールを頼んだら、これがまた名人芸のぽっくりの泡立てで、なんだか、生ビールにはポテサラじゃありませんか? はは。ビールって、泡を飲むわけじゃないが、この泡と唇との接触でずいぶんとそのあとの味の印象が変わる。英語で、good kisser(キス名人)という言葉があるんだけど、ビールって、このキスの上手い下手と似てません?
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とってもまろやかなのは卵が入ってるから。それとタマネギのスライスの混ざり具合もよかった。日本のポテサラは心を落ち着かせる作用がありますわん。

お刺身も皮目の焼き霜、昆布〆ときちんと仕事をしてあります。焼き霜のは鰆。昆布〆は平目。
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アスパラのおひたしの上にはとろろ昆布です。きれいでしょ。見た目どおり、奇麗な味です。
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赤絵の皿に、新生姜と平いんげん。胡麻と豆腐のソースのこの上ないクリーミーさは裏漉しの手間でしょう。
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野菜づいてる、というのも、初夏の風情もあってたのむはしから美味しいから。
これは白菜としめじの煮浸し。
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それとこれは根曲がり竹の焼いたの。
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あとでネットで調べたらこのお店、やっぱりあちこちで絶賛されてました。人気メニューというのもあるらしいけどそれは今回はミスしてたみたい。ってか、お肉はたのまなかったし。

なんだかとても清々しい気分でお店を後にしました。
ちなみに「こなから」というのは「小半ら」と書くらしいですね。「半ら」はお酒の半升のこと。そのさらに半分を「小」を付けて呼んだんですね。つまり2.5合。お酒はこのくらい飲むのがちょうどよいっていわれてるそうです。はい、いつもオーバーしております。ぐぷぷ。

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